多読とは
読んで字のごとく、文章をたくさん読むことです。
ですが、すこしだけコツがあります。
英語アレルギー解消法 意外な副作用とは?
コツ①:6割以上わかればOK
多読の目的は長文への耐性をつけることです。
正確で分析的に読むのは精読に任せます。
はじめはわからない部分があるのが気持ち悪いですが、そのうち慣れます。
日本語でも意味の分からない単語に出会っても、推測して読み飛ばす感じです。
単語は話のキーになるもの以外は知らなくてもスルーします。
コツ②:知っている話を読む
同じ文章レベルでも知らない話と知っている話では理解度がかなり違います。
特に多読の初期段階では知っている話から取り掛かることをオススメします。
コツ③:飽きたら途中でやめてOK
とにかく大量の英文に触れることが重要なので、飽きたら次の本を読み始めてください。
読むのが嫌で、多読をしないのは学習的なロスが大きいです。
はじめる目安
目安はTOEICスコアで500~600点が推奨されています。
「音読パッケージ」が一冊終わり、「瞬間英作文」の第2ステージが終わったら、取り掛かるタイミングとしては十分だと思います。
前の記事で紹介した「最重要構文540」の構文を本当によく目にするので、同時並行での学習を強くオススメします。
多読の効果
リーディング速度上昇
たくさん文章を読むので嫌でも読むスピードは速くなります。
TOEICでは高得点を狙う場合はリーディング速度が重要ですので、メリットの大きい効果です。
ブロック読みができるようになる
↑を「ブロック」「読み」「が」「できる」「よう」「に」「なる」
と読んだ人は少ないと思います。
「ブロック読み」「が」「できるようになる」
ぐらいで読んでいる方が多いと思います。
この感覚を英語でも持てるようになります。
処理する英単語のかたまりが少なくなるので、結果としてリーディング速度が上がります。
英語アレルギーの軽減 → 世界が広がる
多くの日本人がもっていると思います。
わたしもいまでもこのアレルギーがあります。
ですが、多読のおかげでかなり症状が軽くなりました。
軽くなったおかげで、日本語でヒットしない情報を英語で検索するようになりました。
ラミン・カリムルーというミュージカル俳優が大好きなんですが、英語でしか出てこない情報もあります。
これはもう情報格差です。
どれくらい差があるかというと10倍以上違います。
試しに、Googleで「英語」と「English」を比較してみました。
「英語」 約 971,000,000 件ヒット
「English」約 14,100,000,000 件ヒット
約14.5倍違います。
あくまで数字上の比較ですが、「英語」を360度見渡せるとしたら「日本語」は25度しか見えないことになります。
英語で検索するようになり見える世界が変わりました。
教材の選び方
読みたいものならなんでもいいと思います。
と言われても困ると思うので、下にTOEICスコアとそれに対応する教材レベルをまとめました。
便宜的にTOEICスコアで分けましたが、自分のスコアと違うレベルを読んでも全然問題ありません。
読んでみたいなと思う話から、遠慮せずに取り掛かりましょう。
TOEICスコア | Pearson | Ladder |
---|---|---|
250 | Level 1 | Level 1 |
350 | Level 2 | Level 2 |
400 | Level 3 | Level 3 |
500 | Level 4 | Level 4 |
600 | Level 5 | Level 5 |
750 | Level 6 | Level 5 |
・Pearson
正式名称は「Pearson English Graded Readers」です。
「Penguin Readers(ペンギンリーダーズ)」からブランド名を変更しているようです。
古いサイト等では「ペンギンリーダーズ」と紹介されていることがあるので注意してください。
https://www.pearson.co.jp/products_services/extensive-reading/
↑ページ中ほどにブランド変更の記述があります
厄介なことに、実は「Penguin Readers」という別ブランドもあります。
こちらは本の表紙の左上に、オレンジ背景のペンギンマークがあります。
こちらもレベル分けされていますので、教材としては問題ないです。
・Ladder
正式名称は「ラダーシリーズ」です。
巻末に単語リストがあり、単語の確認ができます。
わたしが読んだもの
こういう記事を書いていますが、わたしは模範的な多読経歴を辿ってはいません。
なので、「わたしが読んだもの」は参考程度に捉えてください。
わたしはケチなのでAmazonの「Kindle Unlimited」という定額読み放題にあるものから読みました。
結局ほとんど読みたいものがなかったので、1か月の無料期間中に解約して、読みたいものを購入するようにしました。
今思えば、「Kindle Unlimitedのなかでどれが多読にいいんだろう」と色々試し読みした時間がもったいなかったなと思います。
50冊ぐらいダウンロードしては消去を繰り返しましたが、そのうち3冊しかまともによんでません。
2019年の3月からは教材を探すのが面倒なので、英字新聞の購読を始めました。
ですが、文章に触れるなら新聞よりも圧倒的に本の方が文字数が多いです。
多読の初めは本をオススメします。
Kindle Unlimited 分(リンクはAMAZONのみ有効)
・English Learner 500 Short Stories for Beginner-Intermediate (English Edition)
→途中であきて読むのをやめました。
・Funny English 1-2-3: Funny Mistakes Japanese Make in English (English Edition)
・Funny English 4-5-6: Funny Mistakes Japanese Make in English (English Edition)
→全部で60話あります。日本人がよくする英語の間違いを英語で読めます。
これは面白く読めたので当たりでした。
・English Short Stories For Intermediate Learners: 8 Unconventional Short Stories to Grow Your Vocabulary and Learn English the Fun Way! (English Edition)
→続きが気になり次々と読めました。最後はこれでおわり?という結末でしたが。。。
Kindle購入分
大好きな作品なので内容は覚えていますが、読み終えたときは「英語で小説を読んだ」という達成感ですごく嬉しかったです。
購入日:2018/12/1 読書時間:25時間 価格:897円 事前情報:あり
朝起きたら記憶がなくなる女性が主人公のサスペンス小説です。
前半のモヤモヤがラストで一気に解消されます。
映画化もされているみたいです。
購入日:2019/4/15 読書時間:11時間30分 価格:550円 事前情報:なし
邦題「レ・ミゼラブル」
ヒュージャックマン主演の映画版が大好きです。
購入日:2019/8/2 読書時間:3時間 価格:867円 事前情報:あり
邦題「オペラ座の怪人」
ラミン・カリムルー様がファントム役の「ロンドン25周年記念」は100回は見ました。
購入日:2019/8/9 読書時間:4時間 価格:827円 事前情報:あり
英字新聞
購読期間:2019/03/22~2020/03/13
購読期間:2019/12/15~2020/11/13
英字新聞の購読を辞めた理由
①Japan Timesのホームページと記事が被っている
②↑のほうが更新頻度高い
③↑は無料
④↑だと文字を拡大して読める
⑤更新された記事を自分宛てにメールするプログラムを書いたため
英語記事サイト
アメリカの小学校教材としても使われています。
同じ内容のものを5段階のレベル毎に読めます。
スマホアプリもあり重宝しています。
その他
多読に慣れてきたら、本じゃなくても文章ならなんでもOKです。
英語版のWikipediaでも好きな海外アーティストのHPでもなんでもいいです。
コストパフォーマンス
「Kindle購入分」の「読書時間」と「価格」を見比べてみてください。
「読書時間」は文字数に比例すると思ってください。
「Pearson」や「Ladder」は他の小説に比べると文字数あたりの価格が高いです。
小説を読む自信がある人は小説から取り掛かかってもいいと思います。
レベルが高く感じたら、「Pearson」や「Ladder」の中から読めそうなものを選んでください。
そして多読に慣れたなと思ったら小説に再チャレンジしてみてください。
100万語チャレンジ
多読の目標として今取り組んでいます。
多読教材のみをカウントします。
おおざっぱな性格なので、カウント方法は適当ですが、
2019/12/19段階で80万語ぐらいです。
2020/4/20 100万語チャレンジ達成。
あると便利なもの
教材を探しに本屋さんに行く時間がもったいなかったし、重い本を持ち歩きたくなかったので、kindleの電子リーダーを購入しました。
紙の本より安く買えますし、購入直後に読めます。
広告なしの方がいいらしいのですが、わたしは安い広告つきを購入しました。
おわりに
多読のいいところは、リーディングが速くなることはもちろんですが、英語アレルギーがなくなった事がわたしにとっては大きかったです。
以前とは見ている世界が変わりました。
ここまで変わるとは英語学習を始める前には思ってもいませんでした。
試験成績も大切ですが、それよりも大切なことを得ることができるトレーニングです。
基礎ができた方から積極的に取り組むことをオススメします。